●骨董品の扱い方と手入れの方法。


せっかく手に入れた骨董品も、扱い方や手入れの方法を知らなければ、あっという間に価値を失うことにもなります。

骨董の知識も大切ですが、扱い方・手入れの方法も重要な知識です。

以下は、基本的な内容ですので、ぜひ覚えてください。

●陶磁器。


実際に使用する場合は、洗う時に割る危険性がありますので、木の桶の中に布を敷いて洗います。

ソバ猪口などは、磨き砂で洗います。

歯ブラシで擦ると、汚れはすぐ落ちます。

陶磁器は湿気などに影響を受けませんので、割れないように注意して保存すれば良いです。

日本は地震国ですので、念のため新聞紙などで包んで木箱に入れ、更に衣装ケースなどに入れておけば万全です。

木箱は専門店で手に入りますので、求めてくと良いでしょう。

理想は和紙に包んで木箱に入れておくことです。

●ガラス器。


ガラス器は陶磁器以上に割れやすいものですので、一層の注意が必要です。

洗う場合は水道の水を直接かけるような事は避け、木桶などにぬるま湯を入れて優しく手洗いします。

ガラス器を拭く場合は、畳の上が良いです。

水切れの悪い花瓶などは無理に何かを突っ込んで拭こうとせず、自然乾燥を待ちます。

ガラス器は1個1個紙に包んでしまいます。

プチプチなどで包みますと、開封時に滑ることがありますので、使用しないことです。

●漆器。


塗り物は、長年使用しているうちに、上塗りが次第に磨り減ってきて、地紋の美しさが浮き出してきます。

しかし、傷などを与えてしまいますと、次々に剥離を起こしてしまい、価値を無くすことになります。

漆器は湿度と、極度の乾燥が苦手です。

漆器を洗う時に熱湯を使ってはなりません。
ヒビが入ってしまいます。
水では渇きが遅く艶を失うことになります。

人肌のぬるま湯が理想です。

洗った後、水切りなどに入れて自然に乾燥をさせようとしますと、水分を吸って地を痛め、腐食の原因になります。

洗ったら、すぐに拭き取り、更に布を替えて隅々まで拭き、最後に柔らかい布で艶がでるまで磨きます。

また、日本の家屋はホコリが多いので、たえず磨くことが必要です。
そのままにしておきますと、ホコリがヤスリのようにキズをつけ剥離の原因になります。

漆器は決して洗剤を使ってはなりません。

収納する際も必ず洗って、紙か布に3重位に包んでください。

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