●金・プラチナ・貴金属。


◆貴金属につきまして。


一言でコインの収集と言いましても、多くのジャンルがあります。 だいたい、以下の様なコレクターがおります。

■貴金属の種類。

明治維新から昭和20年の第二次世界大戦終了までの金貨、銀貨、銅貨を収集の対象とするコレクターで、この頃の貨幣は額面に相当する貴金属を含む本位貨幣で、意匠や細工も優れているのが魅力です。

ゴールド、シルバー、プラチナ……ジュエリーと貴金属は、切っても切れない深い絆を持っています。 宝石にばかり目をとらわれがちですが、貴金属とも上手にお付き合いしていきませんか?

●ゴールドとその合金。

人類はこれまで、12.5万トンもの金を持ってきた(採掘してきた)といわれています。

その量は、一辺18.65メートルの7階建てのビルに相当するとか。

これらの金は世界各国で加工され、すばらしい芸術作品として結実してきました。

エジプトの、ツタンカーメン王のマスク。南米インカは、黄金帝国。

その豊富な黄金の数々が、スペインによる侵略の原因ともなりました。

日本でも蒔絵など、金細工の芸術品は事欠きません。

そして、現在も愛され続けているゴールド。あなたもきっと、お手元にお持ちではありませんか?

●ゴールドやその合金の表示。

特にジュエリーとともにゴールドを考えるとき、

「18金」などといった表示を思い浮かべるのではないでしょうか。

この「○金」の意味は……。

1)24金(K24)……純金100%(別名「ヤキ」)
2)18金(K18)……重量の75%は純金を含有
3)14金(K14)……重量の58.3%の純金を含有
4)12金(K12)……重量の50%の純金を含有
5)9金(K9)……重量の37.5%の純金を含有

このような割合になっています。

つまり、24金を100%としたとき、18/24=75%の純金含有、残り25%はそのほかの金属が含まれていることを示します。

また、1000分率の品質表示もよく見かけます。

特にイタリアを中心としたヨーロッパや、ISO規格準拠のゴールドには、よく用いられます。

その場合、たとえば18金なら「750」と表示されます。

さて、この純金以外の残りの金属を「割金」(わりがね)といいます。

たいていは銀と銅で、普通半分ずつとなっています。

18金ならば、割金は25%。その半分の12.5%ずつというわけです。


そこで素朴な疑問がわいてくると思います。

「なぜ24金というのはあまり見かけず、18金などが一般的なの?」

ひとつには、24金、つまり純金は柔らかすぎて、傷がつきやすいのです。

そして柔らかすぎるため、加工したり宝石をとめたりするとき、不具合が起こるということ。

服に引っかかった程度でも、爪の部分が起きて石が落ちるといった事故も実際に起こりえます。


ですから、18金といった純金ではないもののほうが、ジュエリーをしっかりと止めつけたり、宝石を身につけるとき重宝するのです。

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